「お花見に行きたい。」
桜見ようよ。
「何んスか?唐突に。」
「いや、ここ来る途中に桜見て、お花見したくなって。」
「・・・乙女ぶるんじゃなか。」
「乙女じゃなくたって花見ぐらいするわよ!!ってかあたし乙女だしね!!」
「・・・。」
「・・・ドンマイ。」
「どういう意味?」
今と目を合わせたらつっかかられる。
変に団結した立海テニス部8名は決してと目を合わせようとしない。
「・・・何であたしと目合わせようとしないの?」
「しかしそれも風情があるな。」
「そうだなぁ。の作る弁当も食いたいし。」
「あたしが弁当作んの!?」
「言い出しっぺじゃろ。」
「あ、あたし比呂士の作った唐揚げまた食べたいな!!」
「さんのために唐揚げ作った記憶はありませんよ?」
「あたしの話に乗ろうって気はないの?」
「もう少し私と会話を続ける努力してもらえませんか?」
「流石に今日は無理だから、明日の午後にしない?」
「いいっスね!!食べ物は先輩担当で。」
「春休みで平日だし、人はそんなにいないでしょうね。」
「俺いい場所知ってるぜ?」
「うむ。楽しみだ。」
・・・何であたしこんなにスルーされてるんだろ。
言い出しっぺなのに会話に入れてもらえない状況とかかなり切なくないですか?
村八分・・・?
しかも?勝手にあたしがお弁当作ってくることになってるしね。
おかしくないですか?
びっくりじゃないですか?
あぁもう!!今日も部活疲れたー!!
あ、麦茶。喉カラカラだよもう。
グイッ。ブフッ!!
めんつゆ!!??
ちょっとおかーさん!!今日もお中元の残りの素麺!?
夏なんだし、もっと栄養あるもの食べたいよー!!
みたいな。非常に分かりにくいですけども。でもその位のびっくりですよ。
「おにぎり足りないよ?」
「全体的に味付けが濃いな。」
「ところ天もありませんし。」
「唐揚げはいっぱいあるっスねー。」
「んーv まぁまぁかな?」
「俺緑茶飲みたか。」
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・。
うわー、早速帰りてぇー!!!
・・・いけません。少し言葉が乱れましたね。
淑女たる者言葉は慎まねばなりません。
・・・でも。
・・・でも。
少しくらいあたしに優しい男がいても展開的に悪くはないと思いませんか?
つーかさー、こんなことになるんだったらジャッカルと2人でお花見来た方が楽しくね!?
一発ずつくらいならこいつら殴っても許されると思わね!?
つーかあたし帰ってもよくね!?バレなくね!?
・・・ってこんなしゃべり方したら蓮二と真田と比呂士の3人に半日は離してもらえないだろな・・・。
本当はさ、「お弁当忘れちゃった☆」とか言ってコンビニでおにぎりとお菓子買って1人で桜見ながらまったりしたかったのに。
のに。
早朝に何故か家に幸村が来て、かるく軟体動物絶滅させられるくらいの黒い笑みで脅されました。
あたしがキッチンに立ってる間もずっと後ろで何かしてるしさ。
・・・あたし何でこんな目に合ってるんだろう。
「おい、聞いてるのか。」
「聞かなきゃ駄目?あたしあっちの人気がないところでまったりしたいんだけど。」
「お前は日々まったりしているように見えるが。」
「きーこーえーなーいー。」
「先輩、頭悪いのモロバレっスよ。」
「バレてないわよ!!ってかあんたに言われるほど頭悪くないわよ!!!」
「低レベルな争いじゃの。」
「誰の頭が低レベルだって!?ぇえ!?」
「自分で分かってんじゃねーかよ。」
「に思いあたる節がある確立78%。」
「だから何でそんなに微妙な数字なのよ!!」
「残りの22%ってこの前の小テストのの結果じゃなか?」
「な、何であんたがそんなこと知ってんのよ!!」
「おや。さんと仁王君は違うクラスでしたよね?」
「プリッ。」
「・・・・・・蓮二?」
「大丈夫だ。このデータは確かなものだからな。」
「違う!!怒りの論点はそんなとこじゃない!!」
「そんな点数取るとはたるんどる!マネージャーといえども王者立海の部員なのだから、日々精進し続け・・・。」
「つーか何で楽しい筈のお花見の席で怒られなきゃならないのよ!!」
「それはの普段の行動が悪いからだ。」
「あれれー?そろそろあたしキレちゃうぞー?」
「先輩やっぱカルシウム足りないんじゃないんスか?」
「赤也にだけは言われたくない。」
「俺社交的になったんスよ?」
「・・・肩がぶつかっただけで喧嘩売るくせに。」
「動物にマジ切れしてる人には言われたくないっス。」
「だからお前らは何であたしの私生活知ってんのよ!!ストーカーか、善玉菌のようなあたしをしつこく追い回す悪玉菌か!!!」
「そうやって話を変な方向に発展させるなってついさっき柳先輩に怒られたばっかでしょ?」
「あんたあたしを先輩だと思ってないでしょ。もういいよ。桜見ようよ桜。」
こいつらと会話を続けることに疲れたあたしは、人気のないところに移動する。
「。」
「ん?何?」
「ほど桜が似合わない女っていないよな。」
「ちょっと来い。いいから来い。来てくださいこの野郎。」
その後ブン太にとっては最も辛いであろう、お菓子横取りの刑を執行したら腹に1発喰らいました。
逆ギレもいいとこです。
その後も真田はひらひらと舞い落ちる桜の花びらを斬ることに夢中だし。
ジャッカルはあたしが一方的に、結んだと信じてる同盟を裏切って比呂士とのほほんとしてるしね。
ママン、1+1=2とかそんな単純な計算でさえ、こいつらと生活していると忘れそうです。
お待たせして大変申し訳ありません!!!
111番踏んだ桜華さんに捧げますv
散々待たせて季節外れの上にこんなのって最悪ですね・・・。
桜華さんが北の方に住んでることを祈りつつ・・・。